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依存症には2重の苦しみがある

      2016/12/31

昔から、依存症を「生きづらさの病」という呼び名で呼んだきた人たちがいます。今も某国立研究センターの某先生や各学会、自助グループ等の方々はそう言っているのではないでしょうか。
しかし、僕は、それは間違っていると思っています。なぜなら、依存症はれっきとした生物学的な病気であり、脳の病気であるからです。そうでなければ、依存症になった、サルもネズミも、生きづらさを抱えた、親の愛を受けてきてない、悲しい動物たちになってしまいます。ひょっとして、実験動物ですから、愛に飢えてるのかもしれませんね(汗)。冗談ですよ(笑)。

そう考えたら、純粋な依存症っていう言い方は変かもしれないが、純粋な依存症者っていうのはいるんです。なんか、何も考えず、何十年もやってたら、していたら依存性になっちゃったみたいな人たちがいるんです。ニコチン依存症やアルコール依存症やギャンブル依存症の多くはそうなんだろうと思っています。なので少し問題があったら、なんとか自力でやめられるという人々もこのグループの人たちです。

先ほどの、某国立精神なんとかセンターの先生などが主に診ているのは薬物依存症者です。違法薬物に手を出すというのは、法遵守の意識が高い一般的日本人には敷居が高いですよね。やはり、その中には、生育歴の中で虐待を受けてきた人たちが多くいるのも確かです。「こんなに苦しいんなら、楽になるならなんでもやってやる」そう思った先に違法薬物があったのでしょう。そのため、依存症は生きづらさであるという人々にも一片の真理はあるんですね。

しかし、依存症=生きづらさ とか、依存症は生きづらさがある人がなってしまう病気とか安易にしてしまうと、依存症という病気が歪められてしまう恐れがでてきます。ようするに「依存症は意志薄弱者がなる病気だ」「依存症は社会不適合者だ。反社会性をもった人たちだ」という考えの人たちの言っていることを図らずも支援してしまうことになりかねません。だって、例えば、生きづらさを抱えて来た人が、立派に更生し、良い大人になっている例なんて、枚挙に暇がないじゃないですか。
結局、そういった人たちが言うことは「反省しろ」です。「生きづらさ」を治すんだから、「更生」でも「修行」でもしたらいいんです。依存症は「反省」「更生」「修行」して治ると思いますか?刑務所に何年入っていてても、出所してすぐ違法薬物を使用してしまうのは反省が足りないからですか?

依存症は脳の病気です。反省をいくらしても、させても治りませんよ。

ここまでは一般の専門家も理解しているんです。でも、本質が掴めていないんです。治らない依存症者は、生きづらさと依存行動の2重苦の病気であるからです。このタイプは、とりわけ薬物依存症者に多いです。この2重の病気、症状によって、依存症は非常にわかりにくいのです。
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では、生きづらさとはなんぞやという話です。生きづらさでは結局「反省」「更生」「修行」しかないになってしまいます。それも、本質からずれている気がします。それは、また今度です。

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