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共依存の妻

      2016/12/31

K’sセラピールーム、片山です。
岡山で民間のメンタルヘルスの治療院をしています。

前回、依存症の家族の中で、当事者が加害者で、その家族が被害者とか、そんな単純な話ではないという話を書きました。

依存症家族と話をしていると、加害者、被害者が逆転しているケースは珍しくありません。

アル中旦那が、酒を飲んで妻に暴力を振るっているっているのはイメージしやすいじゃないですか。しかし、こういう方がいました。アルコール依存症の夫を妻が「腹が立って、ボッコボコに殴ってやったんですよ!」と引きつった笑いを浮かべながら言っていました。怖いですよ(汗)。

普通に「別れたらいいのに・・」と思うでしょう?しかし、こういった方がいました。「そこまで言うなら、別れたらええじゃないですか?」と僕が言うと、「子供がいるから別れられません」と妻が言う。
「いやいや、奥さん失礼ですけど、娘は何歳ですか?」と僕。「・・・35歳です」
「それで、35歳の娘は結婚してないんですか?」「・・・仕事も、結婚もしてないです」
う~ん、ですね(汗)。

ハッキリとこう言い切る妻もいました。
「わたしは、今まで、散々、この人に苦しめられましたからね!この恨みを晴らすまでは、絶対、別れませんよ!」と。
逆に、そこまで言ってくれると、清々しいですね(笑)。

依存症の家族を、共依存家族という言葉を使って表現することがあります。共依存、共に依存しているという考えです。

実際に、アルコール、薬物依存症の世界の中で、家族・妻が、依存症を作り出しているのではないかという考えが主流になった時代がありました。
1970年代にはそういう研究が盛んにされていました。

その頃は、家族・妻への教育を徹底的にやっていったんですね。でも、依存症は一人として治りませんでした。
最近は、この共依存家族という考えは、エビデンス(化学的根拠)がないと言われています。

欧米では、まず共依存という言葉は使いません。

でも、この共依存という言葉には一面の真理、いや、それ以上のことがあるように思えてなりません。

次回、もう少し、共依存という言葉について書いていきます。そこから、依存症だけの話にとどまらない、家族とはなにかということが浮かび上がってくるはずです。
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