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精神障害者は壁の向こう側の人なのか?

      2020/07/12

 

「悪い子は〇〇に連れて行くよ」

〇〇には、岡山の某精神科病院の名前が入ります。
僕らが子供の頃には、親にこのようなことを言われて育ってきたものでした。

僕が精神科病院に入職した時にも、金網に囲まれた病院で、金網の上には鉄条網が巻いてあり、脱出ができないようになっていました。
精神科とは20年前まで、そういったものだったのです。

今回のテーマの通り、精神障害者はずっと壁の向こう側の人だったのです。

それから、QOL(クオリティーオブライフ)=人生の質、人間らしい自分らしい生活を送ること、とか。
ノーマライゼーション=障害者も健康な人と同様の生活ができるよう支援するべきという考え。
とか言われるようになって、さすがに鉄条網はなくなりましたが。

当時、といっても20年前の話ではあるが、精神科病院の中には、どういった精神病の人達がいたか。
それは、多くは、統合失調症という病気の人達です。

統合失調症という病気は、国籍、肌の色の違いなく、人口の1%、100人に1人が発症する病気です。

この統合失調症という病気が、そのまま精神科病院の歴史といっても過言ではありません。
今も入院患者のほとんどを占めるのが、統合失調症という病気の方です。

しかし、その風景も随分と様変わりしました。
非定型抗精神病薬(新しい抗精神病薬)というものが1996年以降、発売されだして、少ない量の薬で、約7割の人が寛解(症状が減り安定した状態)するまでに至りました。

つまり、多くの統合失調症を抱えた人たちが、普通に社会で生活できるようになったのです。素晴らしいことです!

では、精神科、心療内科への入院患者や外来患者は減ってきているのかといったら、そうではありません。
これは厚労省のデータですが、医療機関に受診する精神疾患患者の推移はH8、218万人だったものが、H23、320万人に増えています。
入院患者も、QOL、ノーマライゼーションといって病床数を減らす方向で頑張っているのにもかかわらず、ほぼ横ばいの状態が続いています。

おかしいですね。
統合失調症の方の絶対量は人口に比例するので、あまり変化はないはずです。
それどころか、寛解するようになったので、入院患者に至っては減ってきているはずなのですがね。

それは、代わりに激増した病気があるのです。
それが、うつ病です。

気分障害=うつ病という病気が急増してきたのは2000年からです。
1999年にSSRIという新型の抗うつ薬が処方されるようになって、一気に増えたのがうつ病です。

いい薬が発売されて、逆に病気の人が増えるとはこれ如何に?ですね(汗)。

知ってる人は知っているのだが、SSRIという薬は依存性が高い薬です。
一度、処方されると、なかなか減薬、断薬が難しい薬です。
そのために、多くが精神科の子になってしまったというワケです。いわゆる、クスリ漬けですね(汗)。

とは言え、精神科・心療内科に受診しなければ、SSRIも出されずに、クスリ漬けにもなることもないでしょう。
なぜ、多くが受診したのでしょうか?

それは、苦しかったのは大前提ですが。この頃、流行ったキャッチコピーがあるんですね。
それが「うつは心の風邪」ってやつですね。

いいキャッチコピーですね。これによって精神科というものの壁がう~んと低くなったのでしょう。
そして、心療内科が駅前には、溢れかえっていると…(汗)。
今や、うつ病の生涯発症率は男性で13人に1人、女性では、なんと7人に1人がうつ病になると言われています。

さあ、今回のテーマ精神障害者は壁の向こうの側にいる人なのか?という話ですが。
もはや、誰しもが、ある日、気づかずに、突然に壁の向こう側に行ってしまう。そういう時代なのかもしれませんよ。

誰も、メンタルヘルスの整え方も分からない。精神病になったら壁の向こうで、もう帰ってこれない…。
そんなことは、ないんですよ。
僕は、こんなこと、すべてが、デタラメで間違っていると思っていますよ。

 

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