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精神科の歴史は統合失調症とともにある

      2020/10/15

前回、精神科で働いているほとんどの人が

精神疾患を慢性期疾患であると思っている

という話でしたね。
なぜ、そんなことになったのか・・・。
いや・・最初から、ずっと、それこそが普通だったからです。

精神科で慢性期疾患の代表的なものが統合失調症という病気です。
精神科というものは、この統合失調という病気とともに歩んできた歴史だと僕は思っています。

統合失調症は、幻聴と幻覚を主症状とした病気です。あらゆる時代、様々な国籍、民族の違い、男女の違いもなく、100人に1人か2人の割合で発症する病気です。
古い時代、江戸時代とかであれば「狐憑き」だとか言われたり。
あるいは、蔵に畳をしいて「座敷牢」みたいにして、そこに閉じ込められて暮らしていたという暗い時代がありました。

統合失調症は、今では薬物療法で、人によっては症状をかなり緩和できるようになってきたのですが・・・
かつては、理解もされず、有効な治療もないため、統合失調の人は発症したら精神科に入院させられる、しかも一生・・・。そんな、時代が長らくありました。

精神科に家族が連れ行き・・家族:「一生面倒を見て下さい」病院:「任せて下さい」という時代が、そんな昔ではない・・最近まであったのです。

高齢の方になればなるほど、精神科=統合失調症、精神科に受診・入院したらお終い・・そんなイメージを持つ人が多いでしょう。
僕の知り合いなどでも、小さいころ「悪いことをしたら〇〇病院(精神科病院)に連れて行くよ」などと言われて育ってきた人も多いです。ええ、もちろん差別です。

そんな精神科が変わってきたのが、僕が精神科に入職した25年ほど前からだと思います。
その頃から、QOL(quality of life)=生命の質とか、normalization=障害を持った人と、健常な人が共に生きる社会をとか、そんな事が言われるようになって、いろいろ変わってきましたね。

精神科病院の鉄条網が取り除かれたり、それこそ何十年と入院生活をしてきた患者さんを退院促進するようになったり・・。
ここら辺は、厚労省からの圧力が結構あったように思います。

ちょっと面倒くさい話をすると、入院患者の病床数というのは、各自治体で何床というのが決まっていて、簡単に増やせたり減らしたりできないのです。
確か、全体の入院病床数の4分の1ぐらいが精神病床だったと思うので、精神病床を減らして、他の科に病床をまわすというような、社会的な流れがあったと思います。

その結果、退院促進は進んで・・今は、精神病床って減ったんですかね?よく分かんないですが・・・。
結局、減った病床・病棟が療養病床(認知症の方など)に変わっただけのように記憶しています。

そんな歴史的な流れはあったのですが・・結局、今も変わらず、多くの精神科病院で主に診ている疾患は統合失調症です。

おそらく、精神科の入院患者のほとんどは統合失調症の方だと思います。
これは、これからも変わり様がないでしょう。

だって100人に1人から2人は必ず発症する病だからです。
これは、決まっているのですから。日本人の人口が激減しない限り、変わらないでしょう。

という事で、昔も今も、変わらず、

精神科病院は統合失調症を診るところだと思います。

そして、統合失調症は薬物療法で、人によっては症状をかなり抑えれるようになりましたが・・慢性期疾患です。
慢性期疾患であるから「病気と共に生きる」という「生き方」とも言えるでしょう。

僕は、精神科病院で働く、医師、看護師などは統合失調症のスペシャリストだとは思いますが・・その他の疾患や、メンタルヘルスについては素人だと思っています。

それは、普段、統合失調症という病気とばかり付き合っているのですから・・仕方のないことだとは思います。
そのため、その他の疾患に対しても慢性期疾患、「共に生きる」というスタンスでいるのだろうな・・と思ったりします。

 - 精神科・心療内科

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