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もはや考えとは別の何かがあるとしか思えない

      2020/07/04

 

前回、僕の臨床経験から、考えが変わっても病気が治らない人が依存症のなかでは多くいるという話をしましたね。
そのため、ベックのいうように、認知の歪みを修正しても病気は治らないよ~(涙)という話でしたね。

エビデンス(科学的根拠)のある話もしたいのですが、臨床で、いっぱい経験してきたから、もっと書きたいじゃないですか(笑)、臨床でのこと。まだまだ無限にありますからね。

例えば、酒を長らく飲んできてきた人が、禁断症状でせん妄という意識障害をおこすことがあります。
当然、会話もままならないので、保護室という格子のついた独房のような部屋からの治療になります。

日中は、まだいいんです。玉のような汗は出てますけど、以外と会話もできる場合も多いので。
夜になったら、せん妄の状態が悪化してきます。
幻覚も見えるようになります。

まあ、せん妄もいろいろなパターンがありますが、多くは小さい虫が見えるので、一晩中潰している(実際はいないけど)ことも珍しくないです。
ある人は、夜になるにつれ、目がギラギラしてきて、一向に寝る気配がないわけです。

夜勤で見回りをしている。保護室ゾーンを通ると声がする。
「おい。兄ちゃん。ちょっと悪いけどな、酒買うてきてくれるか?」
「(あ~始まったなあ)・・・分かりましたけど、お金はあるんですか?」

※ちなみに、患者様の安全確保のため、保護室へは、手荷物は何も持ち入れないようになっております。

「金はあるに決まっとるがな。ほらっ」パラパラ~
「・・・これ、ティシュペーパーですよ」
「ティッシュ!?おっかしいなあ~?」
「・・では、僕はこれで失礼します」
「おい!兄ちゃん!待ってくれ!」「金は後で払うがな!」

そんなこんなを何度か繰り返すと・・。
「オラ!」「酒じゃ!」「酒を買ってこい!」ガンガンガンガン!!!(格子を蹴る音)
「他の患者さんの迷惑になるので静かにして下さーい」
「オメエが、酒を買ってこんからじゃ~くぁwせdrftgyふじこlp!!殺すぞ!」

とまあ、少し創作も入っていますが、こんな感じです。
これが、禁断症状、せん妄状態が落ち着いたら、別人のようにいい人になったりするから分かんないもんです。

とにかく、意識障害がおき、ここがどこか、自分が誰かも分かっていなくても、酒の欲求だけは残っているのです。

もはや考えとは別の何かがあるとしか思えないですね。意識はなくとも欲求はある。依存症って怖いですね(汗)。

え?まだ、考えを変えたり、意志を強くもてば病気が治ると思いますか?そうですか(笑)。
まだ、納得しませんか?なかなか、しぶといですね(笑)。

では、また次回へつづくです。

 - 理論

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