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夜の精神科病棟にて

      2020/07/06

 

僕は、いままで、2つの精神科病院で、約20年働いてきました。多くは看護師として。
精神科で夜勤の経験がある人は分かると思いますが、消灯後、毎夜、あるイベントがおこります。

それが、頓服祭りです。
頓服とは毎日定期的に飲む薬ではなく、調子の悪い時にやむなく飲む薬のことです。

しかし、それに、行列ができるのです。いや、全然、頓服違うやん(汗)。
夜中の詰所前に行列ですよ。ここは、有名、ラーメン店かなと錯覚するほどです。異様な光景ですよね。

僕の知り合いに、板前から看護師になった経歴の人がいまして、その人なんか詰所に患者が頓服を取りにきたら「ヘイ、ラッシャイ!」って言ってましたからね(コラコラ)。

夕方から夜にかけて、不安感が増して、患者の頓服使用量はうんと増します。
夕方は主に抗不安薬。夜は主に睡眠導入剤です。僕がいつも言っているベンゾと言われる薬です。

この頓服祭りの参加者は、軒並み処方薬依存性ということになります。

依存症ですから、頓服(どうしても必要な時に飲む薬)が1回では足らない人も出てきます。
看護師は当直の医師に指示を聞かなければ、次の薬は勝手には出せれないのです。
患者は看護師に「早うせいや!」と矢のような催促。
当直医はまた〇〇さんかと、うんざりした様子。
中には「もうこれ以上薬は出せない。断って下さい!」という当直医もいまして、看護師は「お前が患者に言いに来いや!」と心の中で思いながら、患者に説得にあたります。
この看護師の中間管理職的苦しみがわかりますか。
医師もいちいち指示を出すのがメンドーですから、最終的には、不調時①②③、不眠時①②③などの指示が出るようになります。
どんな頓服やねん!こういう無尽蔵に薬を出す医者を患者も看護師も「良い医者だ」というのですから、狂ってますね(笑)。

「ゴメンな~。もう薬は出せれんのじゃ~」「どうして、寝れんの~。悩みがあるん~」患者をなだめたり、すかしたり。患者の体力の続く限り、頓服祭りは朝まで続きます。

おそらく、どこの精神科病院でも毎夜このようなやり取りをしています。

何度も言いますが
日本の精神科にかかっている患者はすべて処方薬依存症だと思っています。

でも、依存しているから減らしたらいい、やめたらいい、依存症とはそんな簡単なことではありません。それが、できないから依存症なんです。

処方薬依存症といっても、頓服祭りは基本的に薬を出すのだから楽なもんです。
依存症病棟では薬を減らさないといけないのですから。もっと大変ですよ。

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